FX初心者入門

日・欧・米市場の特徴を知る

【著者】 児山 将

為替市場は24時間眠らないマーケットですが、それぞれの地域の銀行は24時間開いているわけではありません。

市場朝から、シドニー、ウェリントンが開いているオセアニア市場。
お昼は東京、シンガポール、中国がメインプレーヤーとなるアジア市場。
夕方からは、ドイツ・英国が中心となるヨーロッパ市場。
夜はアメリカ全が参入してくるニューヨーク市場。

大まかに4つの市場に分かれており、それぞれの時間帯によって参加者が異なることとなります。

オセアニア市場は値動きもそれほどなく、日本時間の早朝ということもあって取引機会は少ないでしょう。

ですから、FXトレードをする上では、東京(アジア)市場・欧州市場・米国市場の3つの市場の特徴を押さえておけば良いでしょう。

では、この3つの市場の特徴と何故トレードをする上で知っておかなくてはいけないのかをご説明します。

アジア(東京)市場の特徴

アジア市場は8時から15時の時間を指しています。
主要株式市場は、東京が9時~15時。
中国は上海が10時30分~16時。香港が10時30分~17時となっています。

アジア市場のメインプレーヤーは東京ですので、日経平均の動向を見ながら日本円がメインに取引されます。

なので、基本的にはドル円を中心にオセアニア通貨のクロス円が動きやすい傾向にあります。
ただ、取引金額が欧州・NY市場に比べて小さいため、レンジ傾向にあることもしばしばあります。
ユーロ、ポンドなどの欧州通貨はあまり動くことがありません。


また、仲値(9時55分)と呼ばれるその日の基準レートを決める時刻があります。その時間の前後では売買が活発することがあるので、注意が必要です。


近年、中国の経済が注目されているため、中国の株式市場の動向にも注目すると良いでしょう。
日本の仲値のように、中国人民元の基準レートは10時15分に決まります。通常は無視されるイベントですが、年に数回ほど大きく元安になることがあり、日経平均が200円、ドル円が1円ほど急落するほどのインパクトを引き起こすことがあります。

また、経済指標に関しては、政策金利ではオーストラリアや、重要指標では中国とオーストラリアの経済指標発表があります。

欧州市場の特徴

欧州市場は16時から2時を指しています。
株式市場はドイツDAXとロンドンFTSEが重要視されますが、16時のロンドン開始時間が最も取引高が増える時間帯となります。
フランクフルト、DAX(日本時間:夏 15:00 – 23:30、冬 16:00 – 0:30)
ロンドン:FTSE(夏時間 16:00 – 0:30、冬 17:00 – 1:30)

アーリーバードと呼ばれる早出のプレーヤが出てきて、時に日本時間14時頃から動きがある時があります。

欧州市場の特徴は、欧州通貨の代表であるユーロとポンドがメインに取引される点です。
通貨ペアではユーロドル・ポンドドル・ユーロポンド等が活発に取引され、特にイギリス市場は世界でもっともFXが取引される市場となっております。


経済指標では、ドイツ、欧州の経済指標が発表されます。
各国の指標が入り乱れている日には、無秩序に乱高下することがあります。

19時ごろになると昼休みの時間帯となり、NY勢が参入してくる21時まで比較的穏やかな値動きとなります。この時間に短期のトレンドが利益確定で緩やかに巻き戻されることも多くあります。

また、日本の仲値と同じく、イギリスにもLondon Fix(夏時間で午前1時)と呼ばれる基準レートを決める時間が存在します。そこでも、ユーロやポンド絡みの通貨ペアが動きやすいので注意が必要です。
特に月末はユーロ絡みの通貨ペアの値動きが非常に激しくなります。

米国(NY)市場

米国市場は21時から6時を指しています。
株式市場は米国のNYダウを見ていれば十分です。NY株式市場が開始される22時30分(冬時間は23時30分)は東京・欧州の株式市場開始時間と同様に取引高が増え値動きがある時間帯となります。
米国株式市場|22:30 – 5:00

メインプレーヤーは米国の投資銀行やヘッジファンドですが、22時―2時はあらゆる市場の参加者が入り乱れて取引しているため、FXの取引高が一番多くなり、値動きも激しい時間帯です。
通貨ペアは全ての値動きが激しくなるといって良いでしょう。

米国は世界経済の中心となっているために、世界中の投資家が注目している大変重要な市場です。
特に、アメリカの主な経済指標・政策金利発表は全ての通貨ペアの動きに影響を与えます。
毎月第一金曜日に発表される米国雇用統計と、年に8回開催されるFOMCは最重要イベントといっても過言ではありません。

また、NY市場午前は米国や欧州の要人のコメント機会がありますので、これも値動きが荒くなる1つの要因です。


しかしNY市場の後場(3時~)になると値動きが大人しくなり、東京時間の後場(12時~15時)ほどの穏やかな値動きとなることが多々あります。

これらの市場は地球を1周して全て連携しています。
日本人である我々がトレードする上で重要なことは、


①前日の欧州・NY市場の動向が翌日の東京市場の動向に影響を与える。
②東京市場の流れが当日の欧州市場で反転する場合がある。

(アジア市場で上昇していたドル円が15時で下落する等)


この2点はしばしば起こることです。

朝起きたら、まずは以下の2つのことをチェックしてから相場に臨むことをオススメします。

1.ニュース会社の『NY市場の概況』というまとめ記事を読んで、寝ている間に何が起きたのかを確認。
2.チャートを確認し、節目となる価格のチェック。

各市場の値動きの特徴を知り、自分の得意な市場を知ることでより取引に有利に進めていけることでしょう。

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