FX初心者入門

今から10円の下落を狙え!豪ドル円は70円割れ

【著者】 児山 将

オーストラリアドルが急落しています。

年初は上海株の下落に引きずられ0.68まで下落。しかしその後、原油安より鉄鉱石の価格の上昇や強い経済指標を背景に堅調に推移し、3、4月には世界的な株価の戻りや原油・金なのどの商品価格の上昇を背景に0.78まで上昇しました。

しかし状況は一変しました。

4月27日:豪 1-3月期消費者物価指数(前期比)
     前回+0.4% 予想+0.2% 結果-0.2%
     豪 1-3月期消費者物価指数(前年比)
前回+1.7% 予想+1.7% 結果+1.3%

さらに消費者物価指数が、前期比からマイナス圏へ落ち込むほどの悪化を見せました。  

オーストラリアのCPIの中でも重要視されるCPIトリム平均は、前年比+1.7%へ低下。これは1999年以来の低水準で過去最低レベルとなったために、豪ドルの急落を引き起こしました。

そして、5月3日にオーストラリアはサプライズ利下げ(2.0%⇒1.75%)を実行。
さらに、5月6日に発表されたRBA四半期金融政策報告では、インフレ見通しを引き下げたほか、賃金や物価圧力をめぐる先行き見通しを主な不透明要因に挙げました。それが、追加利下げに含みを持たせる格好となり、豪ドルが一段と下落することとなりました。

オーストラリアは通貨高が嫌い

豪政府当局は、とにかく通貨高を嫌います。

事あるたびに、スティーブンス氏は「豪ドルは高過ぎる。」とコメントしているのを知っている人も多いかと思います。

しかし、以前より中国輸出への依存が減少し教育と観光産業で景気が拡大してきた豪ドルは買われ易い傾向にありました。

そこへきて、インフレ率が急激に低下したのです。通貨はインフレ率が高いと政策金利を引き上げてインフレを抑制しなければなりません。

現在、豪ドルは低インフレなので政策金利を引き下げても景気が過熱しづらくなっています。これは、通貨安に持っていきたい豪州政府には願ってもないチャンスです!

豪ドル安へと持っていくような口先介入・金融政策を行うに違いありません。事実、早速利下げを行っていますよね!

私の周りの優秀なトレーダーさんは豪ドルの下落を狙っていますし、元ゴールドマンの志摩さんは『オーストラリアの高金利時代は終わり、政策金利は1.0%まで下落するかもしれない。』と言及しています。

それでは、豪ドルはどこまで下落するのでしょうか。
長期チャートを見てみましょう。

■豪ドル/円月足チャート
豪ドル円月足

なんと、豪ドル円の80円割れはアベノミクス相場開始時点となっています。
完全に長期の下落トレンドに入っており、下値目途は72円。

最低でも、この付近(72-73円)までは狙いたいと思います。

続いて対米ドルです。

■豪ドル/米ドル月足チャート
豪ドル月足

こっちも無理ですね。
リーマンショック時の底値からの戻りの水準です。

普通は完全に買いなのですが、これから利下げすると言っているのですから、直近の安値である
0.700割れとなるのではないでしょうか。

ドル円も米国がドル安政策を取っている(参考:ドル円100円割れに関する考察)ことを考えると、ドル円は再び105円付近まで下落するでしょうし、100円割れを試すかもしれません。

仮に、豪ドルが0.68。ドル円が103円まで下落した場合の豪ドル円は70.04円(0.68×103)。

これが、70円割れという値段の根拠となります。

期間的には、次の消費者物価指数が発表されるまでに到達しているのではないでしょうか。来月の政策金利発表でしなくとも、7月の期待は高まります。

6月の雇用統計で利上げがないと、多少円高にも触れてしまうでしょう。

個人的には、5月10、11日に平均80円台前半でポジションを構築。
損切り注文を80.20円に置いています。

久しぶりの中期ポジション。思惑通りに下落し、10円もの値幅を取ることができるのかどうか。

豪ドルの行方に大注目です!

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