FX初心者入門

雇用統計は売り

【著者】 児山 将

先行指標の悪化が目立つ

本日は12月の米国雇用統計が発表されます。
多くの市場関係者の話をみてみても、総じて前向きな予想が並んでおり、前回の32.1万人という数字が心理的に影響されているのではないかと感じております。
水曜日に発表されたADP民間雇用者数も、予想22.5万人のところ、結果24.1万人とまずまずの良い結果が出たことで市場心理が好転していると感じられます。

12月の雇用統計の非農業部門雇用者数の事前予想値は24.1万人 前回:20.3万人
失業率の予想値は5.7% 前回:5.8%

それでは、今回の雇用統計を占う上での先行指標をおさらいしておきましょう。

ADP民間雇用者数     前回:20.8万人 予想:22.5万人 今回:24.1万人↑
(2011年11月の32.5以来の高水準)
ISM非製造業景況指数   前回:59.3   予想:58.0 今回:56.2↓
(6月来の低水準)
ISM製造業景況指数    前回:58.7   予想:57.5 今回:55.5↓
(6月来の低水準)
新規失業保険申請件数   過去4週平均:29.0万件 直近:29.4万件↓

ADP民間雇用者数とISMでは、予想に対する結果が全く逆の数字となっております。しかし、度々書いてきておりますが、ADPの結果と雇用統計の結果の結びつきは50%程度と当てになりません。しかし、ISMの結果は比較的雇用統計の数字と連動性があり、さらにISMの先行指標であるシカゴ購買部協会景気指数が11月の60.8から58.3へ低下しています。
こういった数字が、今回の大きな懸念点となりますので、前回のように30万人台が出るとは考えづらいデータが揃っているといえるでしょう。

今回の雇用統計のサプライズのバロメーターとなる市場コンセンサスは、25.0万人。
仮に、20万人を下回った場合は1円程度下落となるものの、大幅な下落はないと考えている市場参加者が多いようです。

キーポイントとなる大口の買いオーダー

市場では大手邦銀のオーダーが119.10円に観測されているという噂があることから、雇用統計前後のどさくさに紛れて、そこは一度はトライすると考えています。個人的に重要なポイントは上は120.00円ですが、下は118.00円です。
これは、今週下落していながらも翌日見事に切り返しをみせたポイントであることから、押し目買いの目途としている投資家が多いことが分かります。つまり、118円を割り込んでくると大幅な下落となることが考えられます。さらに、中期投資の投資家が年末から持っていたポジションを雇用統計の結果を見て利益確定を行うのではないかと考えております。
さらに、ポジション調整による下落もあると考えられますので、結果はどうあれ発表後の方向性は下ではないでしょうか。

119.50円のオプションが2,000本程度と観測されているようですが、これが本日のロンドンフィックスで期限を迎えます。そのことから、仮に雇用統計の結果が予想とほぼ同じ数字であったとしても、大きく動くのは0時以降からの可能性も十分に考えられます。
そして、ここ数日間で40ドル台に入ってきた原油価格が更なる下落となる可能性もありますので、今夜も原油価格の動向も見逃せませんね!

それでは、良い3連休をお過し下さい!

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