FX初心者入門

ユーロスイス崩壊間近!?

【著者】 児山 将

スイス中銀の外貨準備高の大幅増加

2011年にスイス中央銀行(以下、SNB)があまりの自国通貨高についにユーロスイスに介入し、さらには「1.2000を下限にし、そのラインを割り込むと介入をする」と宣言したことは、当時の市場参加者であれば誰もが認知している衝撃的事実です。

その瞬間に、ユーロスイスは1000ポイントほど跳ね上がり、ドルスイスもスイスフラン円なども5,600ポイントほど一瞬にして動くという為替市場において歴史的な事件となりました。

ユーロスイスの介入

介入直後に居合わせた

SNBが無制限介入を発表した直後は、管理人は実際にディスプレイをみて、そのあまりに衝撃的事実に茫然としたことを覚えています。
しかし、事前に豪ドル円を買っていため、徐々に入ってくるドル買いからクロス円は上昇し、無事利食えることとなりました。

しかし、友人の一人はドルスイスを売りで持っていた為、一瞬で強制ロスカットを食らうという痛い目に合ったそうです。

マイナス金利導入も失敗か!?

その後、ユーロスイスは1.20000を割り込んだことはないですが、度々投機筋が1.2000への挑戦を挑むため、限りなく1.200に近づいてゆくという値動きを繰り返しています。

そんな状況のなか、先日12月には当座預金にマイナス金利(-0.25%)を導入するという方法に打って出たため、瞬間的にユーロスイスは上昇しました。しかし、それも僅か100ポイント足らずの上昇となってしまい、再度1.200のラインへ下落しています。

そして、これはで1.20000に買いオーダーを置いておくという方法で防衛をしていたスイス中央銀行ですが、ついに実弾介入に踏み切っているようです。それが、公表された外貨準備高で分かることとなりました。11月の4626億スイスフランから4951億スイスフランへの増加しています。これが日本円換算にすると、約3.8兆円となりますから、前回の介入額である約6,000億円と比較しても大きな額となっています。

そしてこの介入がユーロドルの更なる下落圧力となっている事実があります。市場でスイスフラン売りユーロ買いをしたSNBは、リバランスの為に市場でユーロ売りドル買いを行います。その為にユーロドルはますます下落するという循環となっています。

防戦ラインはいつかは突破される為にある!

さて、いよいよユーロスイスは佳境に差し掛かっております。市場では、「これまでの1.200を1.1500に切り下げるのではないか」という噂が流れております。無制限介入を行うとは宣言しているものの、実際には限界があるというのは市場参加者は皆認知しています。

仮に、1.200を割り込んだ際ですが、市場でカバーできるような額ではないオーダーが入っているということで、本当にどういった値動きが起こるか誰にもわからないところです。しかし、一説によると、「一度割り込んでしまえば、下落が収まるまではSNBも介入をしないのでは」という意見があります。雇用統計に注目が集まる年初ですが、発表前後に思わぬところで大波乱がある可能性はかなり高いのではないでしょうか。

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