FX初心者入門

賢者に学ぶFX

【著者】 児山 将

FXコラム|2014/08/26

勉強でも、スポーツでも、基本的にはその道のプロから学ぶのが一番です。
そこそこの人から学んだとしても、一流になるには遠い道のりです。
ということで、FXで十分な利益を出している為替のプロに学んでみましょう。

ジョージソロス

ジョージソロスという投資家を知っていますか?

彼はハンガリー生まれのユダヤ人であり、証券会社出身でファンドを立ち上げ、今やウォーレンバフェットと並ぶ折り紙付きの投資家です。
個人資産2兆円以上で、アベノミクスでも数カ月で10億ドル以上を稼ぎ出した天才投資家です。
いえ、投機家と呼ぶ方がふさわしいかもしれません。
ジム・ロジャーズという天才投資家とタッグを組み運用した「クォンタムファンド」は10年間で3,365%という驚異のリターンを記録しました。

ソロス氏を一躍有名にした出来事に「イングランド銀行に買った」という話があります。
「国策に逆らうな」という言葉があるように、通常一国の中央銀行に勝つことなど資金的に不可能なことです。
しかし、ソロス氏は当時のイングランド銀行の弱点を読み、自身がポンドが売られるべきだという確たる自信の基にポンドを売り続け、たった一日で1,000億円ほどの利益を出したといいます。
このポンド売りには、他のファンドも追随してポンド売りとなったため、イングランド銀行の1日に2度の利上げにも関わらずポンドは暴落することとなりました。
後にこの出来事をイギリスでは「ブラックウェンズデー」と呼ばれることとなりました。

ソロスに学ぶ

このような巨額の資金を市場に投じ、多くの利益を得るソロス氏はどのような投資を行っているのでしょうか。

ソロスの言葉に「まず生き残れ、儲けるのはそれからだ」という言葉があります。
これは、ソロスに実践的スキルを要約せよ、と求められたなら、ただひとこと「サバイバル」と答える。の後に続く言葉です。
マーケットは多くの銀行や巨大ファンドがしのぎを削っているいわば戦場です。

最初から儲けようとせず、まずは生き残ること=資金を減らさないようにすることが大切だということです。
アベノミクス相場のように、一気に上昇する相場を見ていると、経験の浅い初心者の人は「早く買わないと乗り遅れてしまう」と思い、大きな資金で飛び乗ってしまいます。
しかし、そういった新規参入の資金が市場に入る時は一時的に急騰した後、急落を引き起こすことがしばしばあります。
2013年の5月23日などがまさにそうです。
それまで十分に相場は上昇していたものの、日本銀行の金融緩和が発表され、テレビで連日の上昇が報道されたことから、個人マネーが一気に流れ込んだためにそれまでよりも過度に上昇してしまいました。

そこでもう十分に利益を出した機関投資家は利益確定に動いたため、新たに買いで参入した個人投資家は高値掴みをさせられることとなったのです。
もちろん、素早い損切を行い売りに回ることができれば、ビギナーといえど多くの利益を獲得することができたことは間違いないでしょう。

しかし、為替市場に参入したばかりの個人投資家にその様な判断を行うことは極めて難しいことといえます。
このことから、まずは儲けようとせず、相場の勉強をしながら資金を減らさない努力をし、それから稼ぐためのトレードを行うべきだということです。

また、ソロス氏の言葉の1つに「トレンド・イズ・フレンド」というものがあります。
やはり、ジョージソロス氏といえど、トレンドに逆らって利益を上げることはできません。
相場が上がれば買う、下がれば売るという基本的な相場の流れに乗るとことを大切にトレードを行うことが「相場で生き残る」ポイントではないでしょうか。

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