FX初心者入門

FXの取引スタイル

【著者】 児山 将

だんだん実践的な内容に入っていきます。

まずは自身のFXの取引スタイルを決めていきましょう。

FXの取引スタイルと性格

トレードを始めると、性格が出るといいます。
それはお金が掛かっているために、本心を隠すことができなくなるのでしょう。

小さな利益でも、直ぐに決済をする人。
まだまだ利益が伸びると信じて、じっと待つ人。
損失にひたすら耐える人、現実逃避をする人。
常にチャンスだと思い、朝から夜中まで値動きを追い懸けている人と実に様々です。

いわゆるデイトレと呼ばれるような投資スタイルが有名ですが、自分の性格はなかなか変えられるものではありません。
筆者がこれまで様々なトレーダーを見てきた中では、相場に合わせるというよりも、自身の性格に合わせた方がFXトレードにおいて成功しやすいのではないかと思います。

では、トレードスタイルについて説明していきましょう。

スキャルピングトレード

スキャルピングトレードを日本語にすると、超短期売買といいます。

僅かな数銭の値幅を狙って、頻繁にトレードを繰り返すことをいいます。

中には、大きな数量で売買し、僅かに不利な方向に動くと直ぐに損切りを行うトレーダーもいたり、1分以内に売買を完結させる徹底的な短期売買を行打人もいます。

まさに、秒速の世界ですが、一般的なイメージとして、4台くらいのモニターの前に陣取り、少しの値動きも見逃さずに画面に張り付いているトレーダーのイメージがあるのではないでしょうか。

このトレードを行う人はいうまでもなく短気な人でしょう。
結果を直ぐに求める傾向にある人は、一日どころか1時間以内で結果が出るスキャルピングトレードが向いているといえそうです。

なお、スキャルピングトレードは、一般的に損失が小さいですが利益も大きく伸ばせないことが多くなります。
その為、通貨ペアや経済指標、取引時間帯ごとの値動きの特徴を覚え、いかに勝率を高めていけるかがポイントといえそうです。

デイトレード(日計り取引)

1日でトレードを完結させるスタイルのことをいいます。

株でもFXでも、世間にはトレーダ-(投資家)はデイトレーダ-という認識が広がっているように思えます。

トレードを行う時間やポジションの保有する時間は人によって様々ですが、その日の終わり(一般的にはNY市場が閉まる朝の6時)には取引を終えていることになります。

やはりFXでは、仕事を終え、為替市場が一番盛り上がる21時以降に取引を行う人が多いようです。

その日の日本、ロンドン、アメリカの3大市場の流れに乗ることがポイントです、朝に注文を出して約定を待つ人から、リアルタイムでのみ取引を人まで様々です。
値幅では、ドル円であれば数十銭から1円程度の値動きを狙うことになります。

FXを行う人で一番多いのが、この取引スタイルだといえそうです。

スイングトレード

スイングとは波のことですので、1つの大きな値動きの波(スイング)を狙って、取引を行うことをいいます。
しばしば2,3日から1週間程度の取引を行うことと説明されていることがありますが、正しくはある一定の大きな値動きを狙うことをいいます。

結果的に、2,3日ポジションを保有して利益になったり、上昇すると思い買ったものの結局動かなかったりして、決済を行った時に数日だったということがあることから、そういった説明が多いのではないでしょうか。

スイングトレードを行う上でのポイントは、トレンドに乗ることです。

重要なことは、ある一定の期間の流れを予想する市場経済を読む力が必要になります。
基本は値動きに逆らわない順張り(上昇トレンドの場合は買いから入ること)という投資方法を行い、相場の値動きに逆らわずに利を伸ばしてゆくことがポイントとなります。

ポジショントレード

聞き慣れない言葉ですが、要は長期投資です。
長い期間の流れを読みトレードを行うため、金融政策の変更があったり、景気の大幅な回復が見られた場合に発生する大きな流れに乗ることがポイントになります。
一度流れに乗ることに成功すれば、日ごとに利益に伸びることが期待できます。
この投資を行う人は、短期間に結果を求めず、経済の流れを読み、ゆったりと投資のできる人になります。
また、最近ではGPIFと名前が知られてきた日本の年金基金やヘッジファンド、機関投資家などの巨額の運用資金を持つ投資家がこのスタイルを取っています。
投資金額が巨額なため、市場を壊さぬよう少しづつ投資し、一週間ほどの時間をかけてポジションを作り上げるといったこともあるそうです。

アベノミクス相場のような数年に一度の大相場を狙う時には、このトレードスタイルが絶大な効果を発揮します。
逆に、ちょこちょこ利益確定を行っていれば相場に置いていかれる可能性もあります。
さらに、高金利通貨を長期間保有する場合は、為替差益と共にスワップポイント(金利収入)が得られることから、利益は更に増大します。
基本的に、利上げサイクルに入る通貨を保有することは、通貨の下落リスクが少ないことから、ポジショントレードが優位だといえそうです。

もちろん、投資ですので自分に合わせるよりも相場に合わせることが重要となりますが、まずはトレードを初めてみて、自分の性格や生活スタイルに合ったトレードスタイルを探してみることが成功への近道ではないでしょうか。

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