FX初心者入門

ヘッジファンド

【著者】 児山 将

絶対利益を追求する投資機関

よく投資信託とファンドは同じではないかと思われています。しかし、パフォーマンスの参考にする指標(ベンチマーク)と資金の集め方が違うのです。
ヘッジファンドの目的は「絶対利益の追求」です。ヘッジファンドの「ヘッジ」は、資産の下落に対するリスクを回避するという意味です。その為、株の空売りも行います。

ひとつひとつみていきましょう。

ベンチマーク

投資信託は米国だとS&P500、日本だとTOPIXを参考にしている投資信託が多くないりますします。

なので、仮にTOPIXが―10%の下落の場合、投資信託のパーフォーマンスが―5%であったとしても、ベンチマークを上回っているので、良いということになるのです。

一方、ヘッジファンドは高いパフォーマンスを上げることが必要になります。その為、株式や商品の売買だけでなく、インデックスや先物、金融派生商品と呼ばれるオプションやCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)などありとあらゆる手段で利益を追求します。

資金の集め方

投資信託は、郵便局や銀行、証券会社などの機関で、公募で募集されています。
投資資金も一口1~10万円から投資できるなど、非常に敷居の低いものとなっています。
しかし、ヘッジファンドは一口1億円程度からの募集といった具合に、主に富裕層や機関投資家をターゲットにしています。

投資手法

ヘッジファンドの目的は、絶対利益の追求ですから、ありとあらゆる商品に投資し、その投資手法も多岐に渡ります。
株の買い持ちだけでなく、下落相場にかける空売りも積極的に行い、投機的なファンドも多くなっています。
金融派生商品と呼ばれる株式オプションや、先物取引も積極的に行い、時に巨大な資金を市場に投じ、短期的な値動きを作り出すこともあります。
そのため、レバレッジも高いものになります。

また、最近ではモデル系のファンドと呼ばれるテクニカル分析を主としたファンドがシステム売買を行っていたり、人工知能を金融市場の売買に持ち込み、アルゴリズム取引を行うファンドも存在します。
また、2000年代後半から超高速取引を行うファンドも増えてきており、これらのファンドはHFT【High Frequency Trade(ハイ・フリークエンシー・トレーディング)】と呼ばれ、1秒以下に売買する技術を持ち、秒速での取引で僅かな値幅を狙っています。

なお、世界最大のヘッジファンドはレイ・ダリオCEOが運営するブリッジウォーターといわれており、その運用額は700億ドルを超えるといわれています。

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