FX初心者入門

英ポンド

【著者】 児山 将

ポンドはかつて世界の基軸通貨でした。

驚くべきことに、1800年代半ばには大西洋横断ケーブルで米国と為替取引を行っていたことから、ケーブルという愛称がついています。

<英国の基本情報>

 人口:6318万人     (2012年)
GDP:1兆5478億ドル  (2012年)
 金利:0.5%     (2013年10月)

リーマンショック以前は200円台でしたが、インフレ体質と欧州不景気の影響で英国の景気も一向に回復せず、対円では2011年に史上最安値(116.84円)を記録しました。

2013年7月、イギリスの中央銀行であるBOEの総裁に元カナダの中央銀行総裁であるカーニー氏が48歳の若さで就任し、その手腕に期待されています。

北海油田を保有しているため、「資源国通貨」という位置づけです。

ポンドドル月足
ポンド円チャート2005/11~2015/12

<英ポンドの特徴>

2013年10月現在、ポンドはイギリスの景気が回復傾向にあることと、米国と同様金融緩和の終了へ舵を切っていますので、ポンド買いへとつながり上昇傾向にあります。

「ポンド円」は値動きが激しいことから日本の個人投資家に人気がありますが、その値動きの荒さから「悪魔の通貨」とも呼ばれています。

「ポンドドル」は短期的な動きにダマシが少なく、比較的素直な動きをすることから超短期売買を得意とする専業トレーダーの多くが取引をしています。

また、同じ欧州通貨のユーロとの取引も盛んで「ユーロポンド」は月末の夜中には大口の取引が活発に行われるため、1時間で100ポイントほど動くことも多々あります。

【注目イベント】           -発表日-

・米国 雇用統計  ★ 毎月第1月曜日
・BOE政策金利発表  ★ 毎月第1木曜日
・英国 失業率/失業保険申請件数  ★ 毎月第2水曜日
・鉱工業生産             毎月中旬
・貿易収支              毎月10日前後
・小売物価指数(コア)(前年比)   毎月中旬
英ポンドの変動要因

「資源国通貨」であるため原油価格が上昇するとポンドが買われる傾向にあります。
原油価格といえば、WITが基準ですが、ポンドの場合は北海ブレンド価格の方に注目しましょう。
インフレ率の非常に高い国家として有名ですので、中央銀行の政策金利はポンドの大きな変動要因です。

2013年現在、米国と同じく金融緩和を進めていますが、景気回復と共に金利上昇の期待ができますので、中央銀行の発言を気にしておきましょう。

<注目指標> 各国国債利回り

英国10年債と米国10年債との金利差は、ポンドドルフローのバロメーターとなります。
また、常にインフレ傾向にある英国は、金融政策の決定において消費者物価指数(CPI)が非常に重視されます。

一方、英国10年債とドイツ10年債との金利差はユーロポンドフローのバロメーターとなります。
また、ドル円が強い上昇をみせている時にポンド円はそれ以上に強烈に上昇する可能性が高く、状況によって取引通貨を選び分けると効率的に利益を上げることができます。

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